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想隆社の窓から

電子書籍の専門会社想隆社からお伝えします

アルバイトの募集問題

ナベアツは、3の倍数と3のつく数のときだけアホになるというギャグを持ちネタにもっていますが、このギャグの元となったFizzBuzz問題は、最低限の知識を持っていないプログラマー志望者を面接でふるいに落とすときに考えられたとか。(Wikipwdiaより)

 しかし、初めてこのFizzBuzzを知った時に、こんなのがわからないプログラマ志望者がいるのかと不思議でしたが、採用を行うようになってなるほどそれなりに機能するのかもと思ったりしています。

 

さて、想隆社にも、基本的な文字列の扱いやネットで検索できることを調べるため、アルバイトの採用試験には、ここ数年次の問題を使っています。


円周率の小数点以下から連続する10 桁を取り出し、それを順に並べた数列をa{n} します。たとえば Pi=3.141592653589793238462643383…なので、
a{1} = 1415926535
a{2} = 4159265358
a{3} = 1592653589

です。先頭に0が連なる場合は、0を取り除いた10ケタに満たないものをa{n}とします。

さて、 a{n}の中で素数であるもののを順に並べて数列をb{n}としたとき、b{300}の数字はなんでしょうか。

 

ところが、最近、これはパスするのに1からnまでの和を求めるのにループに入れたり(連続するその数の積を半分にするだけでいいでしょ!)、配列の要素から重複する要素を取り除くというコードをループ二重でしてしまったりする人が出てきています。力任せというか、考えないコードなんですね。

 O(n^2)という記号を知らなくても感覚的におかしいと感じてほしいのですが、もし気が付かなくても、

my %count =();

@array = grep {!$count{$_}++} @array;

を見て、美しいな、これじゃなきゃと思ってくれればいいと思います。

 

先ほど作った今年の採用クイズは、こういうコードは何十分もかかり、きちんとCPUに手抜きできるように考えた人は数十秒で答えがでる問題にしました。

 

想隆社でアルバイトしてみたい人、お待ちしております。 こちらからどうぞ。

 

香川県まんのう町立まんのう図書館が開館

まんのう町図書館について

6月1日、香川県のまんのう町立まんのう図書館がオープンしました。
想隆社は、本まんのう図書館の電子図書館システムを開発・提供しています。

既に日経や産経などの新聞、地方テレビ局のホームページなどで紹介されていますが、ここでは開発会社として詳細をご紹介したいと思います。

 なお、想隆社は昨年まで香川を本社としており、香川で産声をあげた企業です。地元香川に貢献できたことは光栄なことでした。

 

1.概要

1日開館したまんのう図書館は、全国でも珍しいハイブリッド図書館です。何がハイブリッドかというと、従来の紙の書籍に加えて、電子書籍を貸出できることです。

一昨年の電子書籍元年以来、少しずつ市民権を得てきた電子書籍ですが、図書館としては全国でもまだ珍しい電子書籍の貸出に取り組んでいます。

 

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 電子書籍の貸出システムは図書館システムの一部として紙の貸出システムと同じサーバーに電子書籍貸し出しシステムとして稼働しています。サーバー側で書誌情報やユーザ情報を紐づけ、貸出情報を制御しています。基幹システムの一部です。

ユーザは、館内にあるiPadを借り、そのiPadから読みたい本を選んでタップします。コンテンツ自体は、iPadのローカルに取り込まれるまでサーバーにあり、iPadにコピーされていないものはサーバーにアクセスしてコピーします。

 

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これまで、電子書籍ストアなどでは ストア/マイ本棚 の2つの本棚がアプリ内に別々に表示されることが多かったのですが、今回はタブレットなどのデバイスの使い方に習熟していないお年寄りなどでも使えるよう、1つの画面で完結できるようなユーザインタフェースになっています。

 

開館現在は館内でのiPad貸出のみですが、秋までにAPPストアでの無料アプリを配布し、個人所有のiPad,iPhone,iPad miniなどのiOSデバイスで自宅からでもアクセスできるようにする予定です。

 

ちなみに、1日、楽天KoboさんがKoboTouch(以下Kobo)を寄贈されましたが、Koboは本システムの端末ではありません。

Koboには青空文庫が約600冊、プレインストールされた状態で入っており、本電子図書館システムへはアクセスできません。スタンドアローンでの運用になります。

 

 

2.電子図書館は、何をもたらすのか?

アクセシビリティーの問題

例えば、これまで視覚障がい者や弱視、目の不自由なお年寄りにとって活字の大きな大型活字本や読み上げボランティアによる音声化などが行われてきました。

公共性施設である図書館にとって、これらのアクセシビリティーの問題は大きな問題でしたが、電子書籍システムはこれに対して解決策を提示します。

電子書籍のビューワは、以下の特長を持っています。

・ビューワでピンチイン/ピンチアウトという非常に簡単なオペレーションで、文字の拡大・縮小ができ、さらにリフローが可能。

・ファイルは原則リフローのEPUBで提供されており、ビューワはEPUBのビューワ機能を備えています。EPUBは、規格がオープンで、日本以外の世界でデファクトスタンダードとなっている次世代の電子書籍フォーマットです。これにより町が発行する広報誌や資料などが簡単に作成でき、図書館を通じて配布することも可能です。

 

アプリ化されている意味

iOSなどのいわゆる専用アプリでは、notificationという通知機能があります。閲覧期限が間近であれば通知をしたり、将来的に基幹の図書館システムとの連携が進めば予約本の通知なども可能です。

また、音声や映像といったデジタルならではの取り扱いも将来的には考えられます。

さらに、機能の実装は未定ですが、これまで一方通行だった読書に対してAmazonのKindleのように読書する側が情報を共有するSNS的システムを設けることも、考えられるでしょう。


 

3.今後の予定

対応デバイス等の拡充

現在、対応端末は、iOS端末のみの対応ですが、サーバー-クライアントのシステムをとっていることにより、Androidや他のプラットフォームへの対応という拡張が容易に行えます。

また、秋を予定していますが、APPストアで図書館アプリを無料で自分の所有するデバイスにインストールし、自宅にいながら電子書籍を読むことができます。

コンテンツの拡充

今回は、著作権の切れた著作物、いわゆるパブリックドメインである青空文庫のデータを提供していますが、協力出版社との交渉が進めて秋には一般の文芸書や実用書などを提供していく予定です。

また、オープンな規格であるEPUBを採用したことで、町内の情報を積極的に町民から救い上げ、簡単に電子書籍の形式で作成することができるようになりました。

EPUBの採用は、コンテンツを自作できるという利点と同時に、将来、EPUBというフォーマットが陳腐化したとしてもオープンな規格であるがゆえに、新しいフォーマットへと変換し、情報継承が簡単にできるのです。

 

 

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4.メディア発表他

産経新聞

http://sankei.jp.msn.com/region/news/130601/kgw13060102030002-n1.htm


RNC西日本放送

http://www.rnc.co.jp/news/index.asp?mode=1&nwnbr=2013060103


KSB瀬戸内海放送
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp?id=34025

日本経済新聞 四国(少し事実誤認があるようです)

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO55611850Z20C13A5LA0000/